セミダブル

夏なので、セミの話。セミは、昆虫の中でも特に長生きな種類。1週間で死ぬとか思ってた人、ちょっと甘い(笑)

 

 

セミは、羽化するまで、じっと土の中で暮らしてる。種類にもよるけど、その期間なんと7年。中には土の中で17年も暮らす、ジュウシチネンゼミってまさにそのまんまなやつもいるくらいだ。

 

 

思えば、7年って長いよね。7年前の夏、君はここで何をしていた?どこにいた?思い出せない。けど、セミは土の中で、ひたすら待っていた。この夏を。この夏に命をかけて、この夏に出会いを求め、7年間土の中で必死で生きて来た。土の中じゃん!安全じゃん!って人、甘い!土の中はそれこそモグラ、ゴミムシ、その他菌類(冬虫夏草って、セミの幼虫が菌類に乗っ取られた姿なのだ!)とか、危険がいっぱい。虫以外にも、7年前は柔らかい土だったのに、7年たったら舗装されて出られず!みたいなこともある。

そんな危険な7年の間にセミは4回脱皮して、ある晴れた夕方にいよいよ羽化する。大人になれるんだ。自由を得るんだ。だけど、ここも非常にデンジャラス。羽化の瞬間はどんな昆虫でも一番無防備で、カブトムシもクワガタムシも、この時ばかりはふにゃんふにゃん。白くて超弱そう。セミなんてその貧弱度マックス。燕尾服の新郎みたいな雰囲気。アリとか、スズメバチ、人間あたりがうらあああって襲いかかってくる。飛べないから、哀れ落下して7年の命を終えてしまう。

さて無事に羽化を終え、自由の空を手に入れたセミだけど、ここから先は長くない。1週間くらいの間、狂ったようにミンミンシャーシャーニイニイ喚き散らし、メスと出会い、子どもを残して死んで行く。7年先に命を託して。7年後なんて知れたもんじゃねえ!って感じだけど、健気に7年先を信じて、最期の1週間は死に物狂いで歌いまくる。7年暗い土の中で過ごし、本当に一生で最後、太陽の下で、自分の命を未来につなげるために騒々しい歌をかます。

神様みたいなやつがいるんだとしたら、これほどの厳しい運命を与えないでもよかったのにとも思う。7年の最後の1週間だけが太陽や、空と仲良くできるとき。恋をできるとき。人間で言えば・・・70年生きる内の最後の2ヶ月だけが本当の自由みたいなもの。俺なら70歳で何すんだよ!とか文句のひとつも言いたくなるね。

 

 

まあでも、ある意味華々しい虫かもね。人生の最後が一番やかましいって。人生の最後はひっそり暮れるんじゃないっていう点はうらやましくもある。俺たちはセミになりたい!

 

 

というわけで、夏も残すところあまりないけど、やかましくて騒々しいけど、ちょっと物悲しいセミ達の歌も聴いてあげてください。

 

 

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