旅への誘い。

旅行好きなもんで、いろんな街に行って、いろんなもの食べたり飲んだりしてる。この時期は意外と忙しくて夏休みが取れないから、頭の中は旅の妄想に満ちている。妄想?思い出?まあ良い。細かいことは気にしない。

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中でも鮮烈なのは去年行った広島。2日滞在した内、初日はミスチルのライブを観た。去年みたいな年に広島からツアーを始めることに意味を感じつつ、堪能。ポップミュージックの代名詞みたいにして語られるミスチルのライブ姿は、最高にかっこいいロックバンドだ。

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さて、ライブ後は酒が欲しくなる。これは鉄板。しかし、店はどこも満員。ミスチル客がなだれ込んだみたいで。探し歩いて、チェーン系の居酒屋に入る。ささやかながら、瀬戸内海の食事とビールを味わう。蛸の刺身が絶品。店名は「瀬戸内海庄屋」。日本海じゃないとこが微笑ましい。東京じゃ太平洋庄屋になんないのに(笑)
瀬戸内海の豊かさとチェーン店の謎な芸風を体感。

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翌朝は元気に観光。行きたかった厳島神社へ。

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実はこの2日の旅はずっと雨。ライブも雨。天候には恵まれない旅だった。ただ一瞬の例外は、この厳島神社での時間だった。トラムに乗って宮島まで向かう長い道すがら、昔この街に来たときのことを思い出していた。初めてじゃないのさ、広島。ここもいったなあとか、あそこ行ってないとか。そんなこんなで宮島到着。雨のトラムの広島は風光明媚で美しい。

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ここでミラクル。一瞬の奇跡。

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宮島周辺だけ、なぜか晴れている。すっきりと。不思議。遠くを見ると、この海域だけが晴れているのが分かる。

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フェリーに揺られて、厳島についた。来たかった場所。前にも来たけど、俺の調子が悪くて上手く楽しめなかった。後悔の島。でも、この日は絶好調!天気も行きとはうってかわって快晴。楽しめる空気感ギンギン。

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早速、鹿が御出迎え。神の使いらしい。神の使いは、俺が歩くと寄ってくる。愛想振りまきながら、ときには袖を噛まれたりしながら、かきわけかきわけ歩く。ぎこちないけどロックスター気分。

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しばらく歩くと、見えて来た。お会いしたかった方。大鳥居。晴天の中、おだやかに微笑んでいる。ビッグ&グレート。息をのむ美しさと神々しさ。しばらく見とれていた。心の底から、うれしくなった。こういう場所が、こういう景色があること自体、奇跡なんだ。こんな気分になるために生きているんだろう。人間は。大げさすぎるかも知れないけど、そのくらい晴れがましくて、瑞々しくて、清々しい空気に満ちあふれていた。

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さて、厳島で色の薄い蕎麦を食べて、ロックスター気分で鹿に別れを告げた。またくるぞ!と鹿語でMCを入れながら、後ろ髪ひかれる想いで島を後にした。ここから気持ちが少し重くなる。この旅で、どうしてもいかなければ行けない場所、パート2。日本人として、どうしても見なければいけないところ。そこに向かうために。

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宮島で微笑んでいたお天気は、目的地に近づくにつれて徐々に陰惨な天候に戻って行った。どよーんとした雲行きの下、そこについた。

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「平和記念館」。どうしても見るべき、見なくてはいけない場所のひとつがここ。

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雲は・・・厳島の清々しさとは真逆。朝出て来たときの広島よりも悪くなっている印象。午後遅かったから仕方ないとは言え、原爆ドームはその姿を痛々しくさらけ出していた。灰色の雲の下で。

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ここから先は皆まで語らないけど、充分すぎるくらい味わった。厳島で見た神々しい光の世界の正反対。真っ黒い死と苦痛の世界がそこにはあった。

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そんなこんなで帰り道。重い気持ちで新幹線に揺られながら、何となくこの旅を振り返っていた。

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思えば、ロックも、厳島も、原爆も、全て人間の被造物であることには変わりない。にもかかわらず、そこから得る感情は全て違う。あるものは人を楽しませ、あるものは人を癒し、あるものは殺す。人間はどこまでも優しくなれるのかも知れないし、美しくもなれるけど、どこまでの残忍にもなれる。光も、闇も、神も悪魔も全て人の中にある。

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世の中は混乱を極め、分からないことだらけだけど、何を信じればいいか?ではなく、何を信じたいか?なんじゃないか。恨むため、不幸になるために、産まれてきたわけじゃない。ロックを聴いて楽しい思いをしたり、美しいものを見たり・・・幸せであるために生きている。そしてその幸せは、人間によっても、そうじゃないものによっても、あっさりと地獄に変わる。今が幸せなのなら、今を大事にするべきだ。

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新幹線の中で、そんなことを考えながら日常に帰還した。相変わらずイライラしたり、落ち込んだりもするけど、2日間の、俺にとっての「非日常」がもたらした経験や思い出は、俺の中に確かにある。

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旅って、そういう「非日常」との出会いでもあったりする。だから旅が好きなのかもね。

という訳で、また旅に出たい今日この頃。

※後日、この旅のことを、いつもお世話になっている山口出身の方にお話したところ、道順が逆だと言われました。確かにそうかもしれない、とも思っていましたが、今はこれで良かったと思えてます。人類は、必ずしも光の指す方だけを歩むものでは無い、というひとつの象徴的事象に感じてなりません。

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