侍ロック

時代劇が大好きなのである。
スカパーも契約しているけど、「時代劇専門チャンネル」だけの試聴契約。従って、見放題なのである。
休みの日、一人だと大体テレビはつけっぱなしで時代劇。

面白いと思う点は非常に多い。
派手な衣装、分かりやすいストーリーライン、人の優しさ、世間の厳しさ、豪快な太刀回り・・・魅力は尽きない。
そして時代劇作品の多くは非常に個性的。見ていて本当に飽きない。

俺は、ロックンロールとの共通点も多いと勝手に思っている。
衣装やコスチュームで自分たちの世界観を演出する点や、分かりやすくノリやすい曲、時には豪快なアクションが求められるとかね。
「時代劇はロックンロール」って言っても言い過ぎじゃないくらいの印象。

ってわけで、今日は俺の時代劇ブログ(?)の一発目っていうことで、みんなも良く知っている作品、
時代劇界のベンチャーズとも言えるテレビシリーズの「水戸黄門」に関するライトな話題を。

「水戸黄門」は1969年から2011年まで、足掛け42年放送されたテレビシリーズ。
「あの」オープニングテーマは、日本でもっとも膾炙したテーマかも知れないってくらい、有名。

♪ダッダダダダッ♪ダッダダダダッ♪ダッダダダダッ♪ダダダダダダ

このリズム。

チャイルド・イン・タイム(ディープパープル)の中間部でも出てくるけど、日本人だと笑ってしまう人も多いのではないでしょうか。
(リッチー・ブラックモアが水戸黄門にインスパイアされたとは思えないので、偶然の一致なのだとしてもあまりに同じ過ぎるので笑える)

他にも有名な印籠のシーンや、由美かおるの入浴シーンなど、完全に様式化された分かりやすいストーリーづくりで多くの人々からの支持を集めた、テレビ時代劇の大御所的な作品ですね。

水戸黄門は非常に長年に渡って作られてきた作品なので、主役の水戸黄門を演じる役者さんも大勢います。

第1部 – 第13部:東野英治郎
第14部 – 第21部:西村晃
第22部 – 第28部:佐野浅夫
第29部 – 第30部:石坂浩二
第31部 – 第43部:里見浩太朗

見覚えのある顔、聞き覚えのある声、思い出しますね。
俺は西村晃さんの水戸黄門が一番馴染みがあるのですが、意外なことに8シリーズしか作られていなかった。
(東野英治郎さんと里見浩太朗さんの13シリーズが最多タイ)

ちなみにこの中で東野英治郎さんと西村晃さんは、かつてかなり悪役を中心に演じておられる役者さんだったとか。
確かにさっき見ていた別の作品でも、東野英治郎さんは悪役で出ていましたし、西村晃さんは「鬼平犯科帳」(松本白鸚主演の方)で、「蛇の平十郎」という冷徹な盗賊の役で出ていたのを覚えています。

そもそも「水戸黄門」のイメージって、優しそうな品のいい老人っていう印象ですよね。
テレビシリーズ化される前にも映像化された水戸黄門では、森繁久彌さんとか月形龍之介さんが主演。
品の良さとか、優しさとか、或は威厳とか・・・まあ共通している印象。
ところが、テレビシリーズの一発目、そのトップバッターは、この2人とは全く印象の異なる東野英治郎さん。
悪役の印象がある人だし、泥臭い雰囲気は後の水戸黄門のイメージとかけ離れていますよね。

んで、こっからは俺の完全な私見。
実は、水戸黄門の人物像って、東野英治郎さんみたいな感じだったんじゃないか?っていうこと。
水戸黄門って実在の人物っていうのは誰でも知っているけど、実際の水戸黄門の話を調べると大分印象が変わる。

水戸黄門は徳川家康の孫で、水戸藩の2代藩主。
でも、父親の徳川頼房が結婚する前に手出した女性が産んだ子どもなので、4歳くらいまで他家で養育されて、その後諸々あって徳川頼房の正式な後継者として認知された。
隠し子みたいな印象を周囲に持たれたせいなのか、少年時代は相当荒れたらしい。
(なんでも辻斬り(※通り魔みたいなもの)までやるような男だったとか。)

学問の道では優秀で、いろんな先生方に賞賛される一方、ちょっと屈折した面もあった。

好奇心が強いのは有名で、ラーメンとかチーズとか、豚肉なんかも好んで食べていた。
時代的に四つ足のものを食べるなんて禁忌だったろうけど、おかまいなし。
自分の食べたいもの、興味のあることにはとことん突っ込んでいく一方、気に入らないことや理不尽なことに対しては戦う性格だったようだ。
(生類憐れみの令に思いっきり反抗したり、時の大老で権勢を誇った柳沢吉保とガチンコやったり、鎖国だなんだと言っているのに黒人を家臣にしたり・・・)

まあつまり、戦う男だったわけですよ、水戸黄門。
少なくとも、優しい顔はしていないように思えてならないんですね。
佐野浅夫さんがやった、穏やかで人情味のある姿よりも、もっといろんな世俗の垢にまみれた姿だったんじゃないかと。

「今は穏やかな顔しているけど、昔は相当悪かったジジイ」

っていうのがリアルな水戸黄門なんじゃないか?と想像したとき、東野英治郎さんの水戸黄門がバシーンと来た。
役の中だけど悪行を積み重ねてきた東野英治郎さんと、ひたすら反抗し続けて来た徳川光圀。
そこまで計算し尽くされてのキャスティングだったのだろうなあ・・・と遠い目しちゃいます。
実際、東野英治郎さんの水戸黄門は、泥臭いけど、それも含めてカッコいい!
優しさだけじゃない、威厳とか迫力、強さ、エロス、バイオレンスなど、あらゆる男の魅力にあふれています。
その姿は、まさしくエバーグリーン。42年経った今も常に新しく、常に新鮮で熱い「水戸黄門」なのです。

歴史上の、文字しか記録が残っていないような人物に血肉を与え、身近な存在にしてしまう。
時代劇作品を作る側の(恐らく)醍醐味なんだとも思うし、それに共感した瞬間、本当にそれが好きになる。

時代劇って、本当に素晴らしいね。

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