「ロックバンドです。」

実は、この自己紹介が最近悩ましい。

自分たちのやっている音楽を説明できている名称ではないように感じている。

 

でも、初対面の方とかに「バンドやってます」と話せば、次に「どんなバンドですか?」と聴かれる。

そこでいつも困る。

とりあえず「ロックバンド」と答えるが、自分たちが狭義の「ロック」をやっているかと言われれば、違う。

 

このバンドの立ち上げ頃にやっていた曲(丸禁、花など)は祐介が昔書いた曲なのでロックテイストが強いけど、最近やっている曲の中には、もうロックとは言えないようなものも多い。

先日初披露した上村作曲の「サスクワッチ」など、インスト系の曲はロックとはもう言えないと思う。

正直、ロックにこだわりもないし、ロックをやる!っていう強力なモチベーションも無い。

どちらかと言えば「出て来たものをどう料理するか」っていうのが今の俺たちのやり方だから、特定のジャンルだからどうとかいう話は存在していない。

だからこそ、「ロックバンドなんです」という紹介の仕方に違和感を感じて仕方ない。

 

この手の話は、例えばクィーンでも、ブラックサバスでも、実は昔からあるらしく、やはり「自分たちを説明する言葉」には悩んだみたい。

面倒だったのか、オジーはロックンロール!って言っていたけど、狭義のロックンロールの概念からはぶっ飛んでる。

(マスコミがつけたヘヴィーメタルとかドゥームロックという名称を好んでなかったっていう背景もあるだろうけど)

フレディ・マーキュリーもグラムやハードロックの一派と見なされることを嫌っていたけど、自分たちは◯◯ロックだ!っていうのは無かった。

(日本の無礼な音楽評論家の一部は、女装したフレディのことを蔑んで宝塚ロックっていう名称をつけてた。)

やっぱりロックンロールだぜ!っていう言い方だったか。

レコード会社や評論家が売るためにつける「ジャンル」みたいなものをもの凄く嫌っていた印象だった。

 

 

広義のロックンロールは「楽しければいいや」っていう概念のものだから、ロックンロールって言えばいいんだろう。

クィーンやサバスの事例は、そういう示唆に富んでいる。でも、思いとしては、狭義のロックンロールと混同されると困るっていうのもある。

スリーコードでノリノリ!みたいなものを期待されても、そういう曲が無い。がっかりされてしまうだけだ。

 

ま、適切な説明なんて結局できないし面倒くさくなってきたから、結局「ロックバンドです。」っていう紹介の仕方しか無いのか。

 

 

あ、でも、これって自分の内面にある「ロック」っていう言葉が狭義のロックだから、違和感あるんだな。

広義の「楽しいのがロックです」っていう風に考え方を変えてしまえばいいのか。

 

・・・原因は、自分の中にあるのか(笑)

なんなんだ、この意味ない長文。

 

 

・・・・ということで、12/5のライブで収録された、僕らの音源を御聴きください。