ちょっとした薬抜きみたいな

土曜の朝は大体スパゲ。好物のひとつ。土曜の朝は、これを丹念に茹でるところから始まる。

味は様々だけど、押し並べて「辛い」。唐辛子で言えば、種も入れて五本は使う。これが僕の常識でした。

でもいまはもう一本でも十分と思う。

辛いものがいつから好きになったかはおぼえてないが、この四年は多食していた。平日の朝食にも唐辛子。休みの日にも唐辛子。几帳面に毎日欠かさず唐辛子。

そんな暮らしに転機が訪れたのは今年の四月頃。故あってちょっと内臓の具合が悪くなったので、休めるつもりで唐辛子断ちをした。最初は一週間とかでカプサイシン世界に復帰するつもりだったのが、芳しくないので二週間くらい抜いたころから、自分に変化が起きているのがわかった。

特に味覚が劇的に鋭くなった。

唐辛子の刺激は、味を感知する器官である味蕾を痛めつけ、破壊する。唐辛子をやめたことで、回復したのだ。五月ぐらいに入って、食べ物の好みが変わったのは、単純にわからなかった味が分かるようになったからなんだろう。

そもそも、辛味という味覚は存在しない。単なる痛みなのだ。辛いものを食べて気持ち良いと思うのは、「ドーパミン」の快感なのだ。ドーパミンは、脳内麻薬なんて別名もある。痛みを緩和するために脳が出す物質のこと。

辛いものを習慣的に摂取してきた僕は、いわば脳内麻薬に依存してきた、ということだ。薬物依存と大差は無い、なんて方向で考えると暗澹たる気持ちになっちゃうけど、まあそれはそれで仕方ない。

幸い味覚は順調に回復しているし、辛いものを特別欲しい気分も無い。お酒も食べ物も、霧が晴れたように味がよく分かる。

一瞬の刺激欲しさで犠牲にしてきた感覚の何と多いことか(笑)

もう、あの頃には戻らないぞ!

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