tomovsky

北からの寒波が雄々しく東京を苛んでいた12月23日(月)、僕は渋谷のO-WESTに行った。最早年の瀬の風物詩と化しつつあるtomovsky(バンドトモフ)ワンマンを観るためだった。

クリスマスイブを翌日に控えた渋谷は、普段よりもきらびやかで、瑞々しいエネルギーが充溢していた。期待や欲望が渦巻く駅前をすっとかわして裏町を抜け、道玄坂を横切って、ホテル街を歩ききったら待望のO-WESTへ。

tomovskyのライブは、単純な音楽のライブっていう印象だけに留まらない、様々なエンターテインメントの微成分を含んでいる。今回も同様で、本当に心の普段使わないところまで余すところ無く使って楽しんだ。心だけではなく、身体も使った。それはtomovskyが客席ダイブを敢行したのだった。ダイブ自体はごく普通なんだけど、去年といい今年といい、どうも僕のいるところに降って来るような気がする。(身体がでかいからか?)

ということで、今年もtomovskyを必死に支えたのでした。(去年は客席に着陸したtomovskyとハイタッチした)

 

来年も、このO-WESTで麗しい時間を過ごせたらいいと思うのだった。

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風が北から

猛烈な寒波が東京に吹き付ける中、とりあえず年末までたどり着いた。言うなれば這々の体。27日未明から発熱し、今日やっと完調に近づいたので、休暇戦線に遅まきながら参陣した。
行動的な友人や後輩は気づいたら皆旅に出ていた。従って今年のこの休暇はやや別の趣向で過ごす予定。
というわけで本日は手始めに、留めていた欲求を開放するため、久々町に繰り出した。
朝、巣鴨で有名なラーメン屋さん「Japanese Soba Noodles 蔦」へ。
重層的な醤油と出汁(豚足、アサリ、野菜、魚)、小麦の香り漂う歯ごたえある麺・・・久しぶりに美味しい醤油ラーメンと出会った。満足。
さて、食欲の次に満たす欲求として僕が選んだのは知的欲求。巣鴨、大塚の書店を回り、興味があった本、初見で興味が湧いた本など10冊近く購入。テーマは「ロングセラー」。ということで、音楽で言うところのクラシックやビートルズとも言うべき作品を中心にセレクト。中には近代精神病院の歩みとか、ハリーポッターとかもあるけど、それは欲求の織りなすユーモア。
そして、酒。

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「あさ開特別純米 南部流きもと造り」。今年最も印象に残った、岩手のお酒。

役者は揃った。
さあ、休暇だ!


お知らせ

非常に遅まきながら、7月20日のレポをアップしました。

こちら

 


旅する日々

今年の12月は旅が多い。

12月3日の豊橋を皮切りに、札幌・大阪・岡山など。先週も火曜日の京都をスタートに伊丹・岡山・明石・大阪と回って土曜日に帰宅。

旅といっても、所謂お仕事の旅。時間的な制約や、東京の積み残しの対応など、結構痺れる場面が多いから、疲労感やストレスは正直ある。昨日の夜帰宅して今朝まで12時間眠ったのは多分その証左。

有意義な点ももちろんある。色んな町に行って、色々な人と話をして、考えやアイデアを理解して・・・これらの経験は自分を磨いてくれるものだと思っている。

そして、今いる(時間・空間両面の意味が混在した概念としての)「場所」についての感覚が新鮮になるということ。これはしばらく今いる「場所」から遠ざかってみないと感じられない。人間は自分の生活に慣れ、それが「当たり前」という感覚を覚えたときに飽きはじめる。はっきりいって贅沢病。そしてそれは自分にも明確に存在する。

今いる「場所」は本当に素晴らしくて、心地いいものだということを旅は常に再確認させてくれる。日常に瑞々しさが蘇る。言い尽くされた結論だからこそ、説得力を持つ感覚だと実感する。

まだ少しこの旅は続くけど、日常への帰還を何度も何度も味わいながら完走したいと思う。

 

そういえば12月はヴードゥー・ダック・スターズが産まれた月。今年で2歳になる。今の自分も含め、メンバー各々が人生の修行(?)を経て、もっともっと強く激しいバンドになって、必ず帰還する。その日まで、少し待っててください!


初心

ジュディマリの曲を個人練習でやっている。
ごくごく最近の話。
ベースさわりだての学生時代、先輩バンドのヘルプ命令により、一週間で15曲くらい覚えた思い出のジュディマリ。
簡単な曲でも苦労していた初心者時代にジュディマリの15曲は試練だった。しかも僕がヘルプでベース弾くのは先輩方の卒業ライブ。ものすごいプレッシャーの中で、何とかやらねば魂に火がついた。
スタジオ練習とは別に、1日で10時間くらい弾いた。弾けるようになる曲もある。しかし、物事思い通りに行けば神様なんていらないわけで、どうしても上手くやれなくて悶絶した曲もあった。

ジュディマリの「バスルーム」。
これがどうしても弾けない。弾いても弾いても上手くやれなくて、ムキになって弾きまくっていた。
そしたら、ライブ2日前に左手人差し指が裂けてしまった!
グリッサンドした瞬間にラウンドワウンド弦に血糊がベトっと付いた瞬間、妙な脱力に襲われた。これが、崩れ落ちるという感覚か、、、
ひとまず寝て起きて様子を見たが、当たり前だが良くなる筈はない。
結局その日から人差し指にはガムテープの固定を入れて、それで弾くことにした。
ライブの出来は、、、だった。
でも、やる気があればどうにか出来ると感じたのは手応えだった。
ジュディマリはしばらく特訓メニューとして、その後も弾き続け、ザ・カンツの初期くらいまでは色んな曲を練習した。

初心。まだまだ上手くなれるし、大好きな先輩や仲間と出す音に感じる幸せ。
あのドキドキ感がジュディマリとともに蘇る楽しさ。
忘れては、絶対にダメだと気持ちが新たになった。


Over

タイムマシンや催眠術がウソでも、時間を超えられたり気持ちを動かせることがある。
その体験の原動力となるものに、ちょっと素敵な名前が付いたものが「想い」なんだと思う。
それは過去の膨大な経験の蓄積が生じせしめるものかも知れない。ある種の相互理解の上で成り立つささやかな奇跡。
失われた筈の時間の中で繰り広げられた様々な事象の航跡。
今につながる見えない糸。
それは多分、確かにあるもの。
消失した時間の先には、新しい世界が広がっている。明るいばかりじゃない、薄曇りの未来。
無くすばかりじゃない。得るものも感じるものも、まだまだある。
だから、まだまだ頑張るさ。