さくら色の独白

2014年の夏前にBABYMETALにハマり、2015年の1月10日に初めてライブに足を運んだことは以前記したが、今回はBABYMETALにハマる動きと並行して繰り広げられていた、「もうひとつの物語」について。

話は、2014年の10月頃からはじまる。

その頃、既にBABYMETALは大好きで、彼女らの「音楽的なルーツ」である各種メタルについての知識を増やす動きをしていた。だが、その「存在」のルーツたる「さくら学院」については、「ハマることは無いし、その予定も無い」などと公言し、「聞きもしない」状態だった。確かに、好きなミュージシャンのルーツを遡る動きはリスナーとして当然の姿勢(アティチュード)としていたし、BABYMETALの「音楽的なルーツ」であるメタルについてはそれを行っていたが、「存在」のルーツの方に遡るのは躊躇われたからだ。

「さくら学院」は「アイドル」である。

僕の嗜好してきた音楽の中には「アイドル」は無い。それどころか、人生におけるある時期には「嫌悪」すらしていた。「歌も大して美味くない。ヴィジュアルもピンとこない。甘々でキラキラな『偶像』。俺の人生に不必要な存在」というのが僕のアイドル認識。

一方、BABYMETALは「さくら学院」の派生グループで、SU-METAL(中元すず香さん)はさくら学院の「卒業生」、YUIMETAL(水野由結さん)とMOAMETAL(菊地最愛さん)は「現役」。僕が最も好むミュージシャンは、アイドルでもあるという「事実」。

正直、葛藤はあった。だが、アイドルとしての「作品」をしっかり評価しないのに、理解した気になるのも、アイドルだからダメだと決めつけるのも、自分の中では「卑怯」と思えた。意を決して、比較的入手しやすい状況にあったアルバムを「とりあえず」購入したのだった。

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「さくら学院2013年度~絆~」。既にSU-METAL(中元すず香さん)卒業後の作品。なるべく中立的な気持ちで聴きたいと考えた結果のセレクトでもある。(本当に面倒な男だと自分でも思わなくは無いが、今日的に見ればこれは良い選択だったような気がしている。)

僕がアイドルが苦手としていた理由のひとつに、「ユニゾン」が多すぎるということも実はある。これは歌唱力不足でソロでは歌えない弱点を数で補っていると僕は解釈していたし、実際ソロで歌うと「・・・」という人の歌も何度か聞いた経験がある。

ところが、「さくら学院」は少し違った。

確かにユニゾンも多いが、同じくらい各メンバーのソロも多い。しかも、安定度が高い。むしろ上手いくらいの子もいる。実に、個性豊か。(個人的には堀内まり菜さん、杉崎寧々さん、佐藤日向さん、田口華さん、菊地最愛さんはずば抜けて上手い印象をもった)。

ユニゾン〜ソロ回し〜ユニゾンという流れが、実に上手く機能している。

そして楽曲の質が高い。HR/HMっぽいものもあれば、クールで洗練された曲、昔でいうところの渋谷系に属するような曲、クリエイターの遊び心や野心が詰まった楽曲だらけ。(特に「部活」の曲は秀逸)。その全てを、彼女らは懸命に表現し、歌っている。最早ネガティブな思いは消え去っていた。

そして「止め」を刺したのはこの動画だった。

2012年度の「卒業式」の模様。この時は中元すず香さんがグループを卒業した。

さくら学院は、中学校卒業と同時にグループも卒業という、恐ろしい掟がある。「成長期限定」。それが彼女らの「決まり」。はじめから終わりがある。どんなに人気がある子でも、グループにポジティブな子でも、「別れ」が必ずある。この動画は、中元すず香さんの、文字通りさくら学院として舞台に立つ最後のもの。感極まって泣きだしそうなのを懸命に振り払うように、必死に歌って、踊っている。他の子も同様。(号泣している子もいるが)

この姿を見て、最早どうにもならなくなった。「そこにかける想い」に撃ち抜かれたような気がした。

それからというもの、you tubeなどで動画を漁るなど、様々な情報収集を重ねた。所謂「推し」という子も出来た。LoGIRL(さくら学院が生番組を持っている)も可能な限り見た。MJも見て泣いた。CDやグッズも増えた。

時々、「俺、随分変わったなあ」と思うこともある。「アイドル、嫌いじゃなかったのかな」という声なき声が聞こえることもある。しかし、既に終わりが見えていて、その時まで一生懸命歌って踊って輝いてみんなを楽しませようとする「気持ち」を、応援し、見続けたいという欲求が、過去の事実は事実としても、既に何物にも代えがたいような気がしている。

今となっては、何故あれほど躊躇したのか、自分でもよくわからないくらいだ。

そして、2015年3月7日。

僕は、これまでに無い面映ゆい思いで桜木町の駅に降り立った。ついに「生の彼女たち」に会う日が来たのだ。さくら学院「公開授業」(1限目)。2014年の10月に、非常に「可愛くない」ことをしゃあしゃあと言っていた僕は、ついにここまで来てしまった。

 

「その日」のことは、後日書くことにする。

 

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