3/29 さくら学院「The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~」:NHKホール

6月のBABYMETALよりもずっと前、まだ肌寒さが残る3月の感想を今更あげるのは、苦労したからだ。

さくら学院を応援するようになって本日で半年目。「俄か」である自分としては、このイベントについての感想を語ることは憚られたし、何度か形にすることも試みたけど、気に入るものではなかった。なので形にできないままここまで来てしまいました。しかしながら、このままだとどんどん上書きされてあの日のことが薄らいでいく。なので、自分が「ヘリコプターで富士山の頂上に乗り付けた人間」であるという自覚を自分自身に対して前置きしつつ、形にしてみる。

 

 

さて、本題。

時間は3月の冷たい雨が降りしきる朝に戻る。

 

 

前日、the pillowsのツアーファイナルとその夜の衝撃を目にしてなんとなく眠りの浅い状態のままその日を迎えた。3/26に当選したものの行けるアテの無くなった「お渡し会」(田口華さん一本で行って当選した・・・行きたかったが自分がドジを踏んだため断念)のチケットを秋葉原で受け取って、卒業式に来ている知り合いに渡し、そのまま卒業式になだれ込む・・というデザインは描けていたものの、なんとなく身体が動かず、午後2時頃に動き出した。

聖蹟桜ヶ丘から秋葉原は結構遠い。3時過ぎに秋葉原に到着してからも本人確認だなんだと結構待たされる。結局用事が済んだのは4時を少し回った時間だった。会場のNHKホールまでは30分くらい見なくてはいけない。開場は午後5時。さすがに少し焦る。やがて原宿から徒歩で会場へ。冷たい雨は一層ひどくなり、桜の花に打ち付けていた。寒い。

そんな中、NHKホールには大勢の人が詰めかけていた。卒業式ということもあって、普段ラフな服装をしている人たちがドレスアップしていた。さくら学院のファン(父兄という)は紳士淑女が多いが、卒業式の服装を見るとよりそれが際立つ。何も知らない人から見れば、本当にどこかの学校の卒業式か何かにしか見えないだろう。(普段着で行った僕は完全に浮いていた)

他、さくら学院の子たちと同年輩くらいの少年少女も目立つ。非常に多様な性別年代の集まりが、この「祝福」の場に集っていた。

首尾よくお渡し会のチケットを「お渡し」(これが僕のお渡し会だった)し、その場であまりにも嬉しいプレゼントを頂戴してしまい、驚きと嬉しさが入り乱れて感謝感激雨あられの中、開場。僕はCー4という場所を割り当てられた。前回の公開授業の時に続き、近い。これはすごいことになりそうだと手に汗を握りしめ、開演を待つ。SEがジュディマリ等、好きな音楽ばかりなので気分良く開演時間を待つが、開演5分前に差し掛かったあたりで、隣?の紳士の嗚咽が激しくなる。

素直な気分としてはこんな感じだったが、多分僕なんかよりもずーーーーっと前からさくら学院を応援してきた人なんだろうなぁ・・と感じた。心の中で「そうか・・そうかぁ・・」とつぶやく。

やがて開演。菊地最愛さん、水野由結さん、田口華さん、野津友那乃(現、本条友奈埜)さんがいるさくら学院の文字通り最後の舞台。まだ半年足らずの俄かの身にも、隣の紳士の気持ちが痛いほど理解できる。「この時しかない」というのは、彼女らに最も相応しい表現だと思う。きっと、舞台で表現をしている方が色んな感情の去来があることだろう。子どもの頃(といってもこの時点でもまだ15歳)からずっとこの場で、この仲間と過ごしてきて、努力してきたものが、この日で最後を迎える。ちばあきおの名作「キャプテン」の少女版とも言うか、高校野球的とも言うか、とにかくそういう「青春の汗と涙」という世界。叙情的とも言える不思議な場だった。

一方、この日で最後を迎える子たちのパフォーマンスは激しい。それほど足を運んだわけでもないのに語るのもおかしな話だが、いい意味で「振り切って」いるように感じた。後日、2012年度の卒業式の映像を見たが、ここで卒業を迎える中元すず香(SU-METAL)さんも、とてつもなく「振り切って」いた。別れとはとても切ないことでもあるが、同時にその「振り切った」パフォーマンスは清々しい気持ちにさせる。

 

セットリストも秀逸。笑わせるところ、思い切り楽しませるところ、決めるところ、泣かせるところ、初代へのリスペクトやオマージュ(といっても初代を知らないのだから語るのもおかしな話だが)もあり、極めて盛りだくさんな内容だった。自分もどこかで涙していたかも知れない。彼女らは、自分の思いは思いとしながら、人を楽しませようと懸命だった。その気持ちが端々に感じられて、非常に心地よく、また清々しいライブだった。みんな本当に素晴らしかった・・・美しかった。(個人的には部活ユニット以降のアクセルの踏み込み方がすごかったと感じた。お気に入りのスリープワンダーは心の底から感動した。宝物はいい曲だから、本当はこの先も歌い継いで欲しいと願う。先代から唄い継がれた曲も光っていた。)

 

 

卒業式、というだけあって「ここで終わり」を迎えるのは送り出される側だけではないだろう。特に水野由結さんや菊地最愛さんを子どもの頃から文字通り応援し続けてきた父兄の方々にとっては、その喪失感はいかばかりか。隣で嗚咽していた紳士は、思えばそういう感情で見ていたのかも知れない。一方、さくら学院は残った6人に新たな仲間を加えてまた歩み出す。そういう意味で卒業式は「ここから始まる」場でもあると思う。

自分にとっては、より後者の意味が強い。BABYMETALから入った自分としては水野由結さんや菊地最愛さんには特別な感情があるのは事実だが、中元すず香さんをはじめとした「逸材」を世に送り出してきたさくら学院から、再びどんな存在が現れるのか。知ったばかりの自分としては、やはり未来志向は否めない。まだ見ぬ「新しい仲間」を加え、新たな体制で迎える2015年度、そしてその先。思い入れ、成長、努力、そして別れ。決まった最後と、その先を目指して輝き続ける女の子たちを、まだしばらく見つめ続けよう。

清々しい気持ちと寂しい気持ち、菊地最愛さんが発した心の籠った「ありがとうございました」の声の残響が交錯する雨上がりの夜更けに、心の中でそう思うのであった。

 

◼️セットリスト

1.目指せ!スーパーレディー -2014年度-
2.School days
3.Hello!IVY
4.ご機嫌!Mr.トロピカロリー
5.仰げば尊し ~from さくら学院 2014~
6.天使と悪魔 / バトン部 Twinklestars
7.Spin in the Wind / プロレス同好会
8.ピース de Check! / 購買部
9.ミニパティメドレー / クッキング部 ミニパティ
10.スリープワンダー
11.Planet Episode 008
12.ハートの地球
13.未完成シルエット
14.宝物 / 中等部3年(菊地最愛、水野由結、田口華、野津友那乃)
15.My Graduation Toss
16.君に届け
17.夢に向かって
・さくら学院 2014年度 卒業式
EN1.旅立ちの日に ~J-MIX 2014~
EN2.See you…

広告

2件のコメント on “3/29 さくら学院「The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~」:NHKホール”

  1. […] ・・さて、帰宅して、翌日のさくら学院の卒業式に備えて寝ようかという矢先、ひとつの「衝撃」が飛び込んだ。 […]


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中