4/12 Mr.Children 「TOUR2015 REFLECTION」:長野エムウェーブ

以前どこかのライブ会場で「ミスチルは過去のヒット曲だけやってて欲しいよなぁ」という声を聞いたことがある。実際のところ、そういう声は本人たちの耳にも聞こえているのかも知れない。そういう意味で考えると、今回のミスチルのライブは誠に痛快だった。

僕がMr.Childrenのライブに参加するようになって結構長いが、当初はバンドとしてはそれほど・・・という感じだった。実際、そういう見方で「固定」されてしまっている人もいると思う。ところが最近のMr.Childrenは、印象がまるで違う。以前はメンバー3人+桜井和寿さんという図式で、音だけを取っても桜井さん&中川さん&その他、というのが素直な感想だった。それが激変したなぁという風に思えたのは2008年リリースの「SUPERMARKET FANTASY」と、それに続くライブ(僕は2009年3月1日に徳島で見た)あたりだったように感じている。この頃から「4人」という形がはっきり見えて来ていた。

その後、「DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY」(名古屋で参戦)、「Mr.Children STADIUM TOUR 2011
SENSE -in the field-」(広島と仙台で参戦、特に仙台は今思い出しても涙が出る程の内容)を経て増していき、直近の「[(an imitation) blood orange]Tour」(盛岡で参戦)に至って最高の形になった、と感じた。

1989年結成、1992年メジャーデビュー。日本の音楽シーンの、文字通り「トップランナー」。にもかかわらず、(桜井さんも「つくづく完成されないバンドだ」と言っていたように)実はまだ未完成であるという事実は衝撃だった。

2015年、久しぶりに僕が「目撃」したMr.Childrenは、2014年のファンクラブツアー(「Mr.Children FATHER&MOTHER 21周年ファンクラブツアー」、残念ながらチケットはご用意されませんでした!)を編集した映画『Mr.Children REFLECTION』の中の人だった。ここではさらに衝撃的な姿だった。最初の2曲「Everything (It’s you)」と「旅人」をサポート無しの4人で演り切り、「Mr.Childrenでした。どうもありがとうございました。ここからはこれまでお見せしたことのないMr.Childrenをお届けします」でキーボードのSunnyさん登場→未発表曲演りまくり、という驚異のライブ。(当然のことながら、聴く側は誰一人曲を知らない)

一方、バンドはこれまで重要という言葉で言い表せない程の重きをなしてきたプロデューサー小林武史さんとも離れ、文字通り自分たちで音を作る、という作業に向き合ってきたという。あれ程のキャリアと成功を積み重ねてきたバンドが、未だにアグレッシヴに挑み続けている。そんな人たちのライブが楽しくないわけは無かった。

 

 

 

前置きが長くなりすぎてしまったが、この日のライブも大半は「未発表曲」だった。(音源化されることは決まっていたものの、6月のリリース。映画やファンクラブツアーに参加していない人は完全に初めて聴くという状況)

途中桜井さん自身も「ミスチルをあまり知らない人からすると地獄のような時間」と話していたが、大半のお客さんはぽかーんとしていたように感じた。過去のヒット曲は何一つやらない。セットリストには「CROSS ROAD」も「innocent world」も「名もなき詩」も無い。「皆んなが知ってるミスチル」を期待した人からすれば、さぞ期待を裏切られたと感じたかも知れないが、僕はそこに「Mr.Childrenの魂」を見出すような思いだった。

Mr.Childrenは文字通り、成長し続ける子どものようなもので、今も成長途上にある。特に今回の「決断」は大きいもので、過去の積み重ねとは別の方法で進まなくてはいけないものだった。バンドも、ギターの田原さんをはじめ、個々の個性、音、アイデアがどんどん色濃くなっている。これまで通りにはならないし、これまで通りでは面白いものはできない。敵は過去のMr.Children。ステージ上にいた4人の男達は、「変わるための戦い」の最中にいるのが如実だった。「変わる姿」を示すことが、一人一人の中にいる「過去のMr.Children」との戦いであり、オーディエンスに対してもその「戦い」を望んだものと思った。その姿は冒頭にも書いた通り「痛快」であり、「感動的」なものだった。

もちろん感想はそれぞれなので、ある人は負けたかも知れないが、僕にとっては今のMr.Childrenは最高以外に何もなかった。この戦いは圧勝に終わった。彼らはまだ旅の途上だと感じた。果てしない未来、というには積み重ねてきた過去は長い。それでも、その可能性を強く感じさせてくれる。そんなライブなのでした。

 

◼️セットリスト

01.fantasy
02.ロックンロールは生きている
03.旅人
04.fanfare
05.Melody
06.FIGHT CLUB
07.斜陽
08.I Can Make It
09.口笛
10.HANABI
11.口がすべって
12.蜘蛛の糸
13.REM
14.WALTZ
15.放たれる
16.進化論
17.足音〜Be Strong
18.幻聴
19.Everything(It’s you)
20.エソラ
21.Marshmallow day
22.未完

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