「ねこだまし」

白鵬が「猫騙し」を使ったことが賛否両論を巻き起こしてますね。

僕は、別にいいと思うんです。

あれも立派な技だし、どういう勝ち方をするか、取り組みをするかは、それこそ(見る側含む)個人の相撲の考え方の違いの表れ。是非よりも好悪の側に属する話で、「品位」だの「品格」みたいな曖昧模糊とした概念で論じるなんかナンセンス。そんな観点から問題にすること自体、意味がないと思います。

一方、ちょっと気になったのは、昨日の白鵬のこのツイート。

スクリーンショット 2015-11-20 00.22.23

正直、少し違和感を覚えました。

「一度はやってみたかった」という言葉に、対戦相手の栃煌山への敬意が感じ取れませんでした。

言い方は悪いですが「ネタに走った」という印象と、「それでも俺、勝っちゃうけどね」という「傲慢さ」を僕は感じました。(発言の真意は不明なので、あくまで受け手の印象とご理解ください)

僕は白鵬も好きですが、栃煌山も好きです。

今場所は苦しい状況ですが、先場所は嘉風と並んで台風の目として、場所を盛り上げていました。非凡な力士です。そんな栃煌山が全力で挑んだ白鵬が、「一度はやってみたかった」という理由だけでああいう取り組みをすることは、果たして相手に敬意を払う態度かどうか。

少なくとも僕には、栃煌山への敬意を白鵬から感じることはできませんでした。

勝負として見れば、白鵬は考えて稽古もして、その上で繰り出した技なので、何も間違ってはいません。むしろ栃煌山がやすやすと食ってしまうことの方が実は問題なんだろうと思います。(有名な使い手の舞の海は「相手を見れば食らわない技」と言っていました)

勝負が勝負として着いた以上、そこで終わりでいい筈なのに、なんでこう言う迂闊な発言をしちゃうのか。相撲で言えば「駄目押し」と同じようなものだと思うんです。栃煌山にもファンはいるし、親方も弟弟子も後援会もある。そういう人たちからすれば、快い発言とは受け取れないですよね。

白鵬は、誰よりも稽古して考えて、最強の横綱の一人だと思いますが、対戦相手への敬意の欠如とも解釈されるような発言は過去あまり聞きません。土俵外の行動を取っても力士の鑑と呼べる人だと思っていただけ、この発言は意外でした。

人間だからミスもあるのは仕方のないことですが、言葉の表現は時に致命的な事態にもなりかねないだけに、気をつけないといけないと強く思いました。同時に白鵬も人の上に立つ立場として言動には注意してほしい、頼むからファンを失望させるようなことはしないでほしい、と思うのでした。

 

 

 

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