12/13 BABYMETAL「BABYMETAL WORLD TOUR 2015 in JAPAN – THE FINAL CHAPTER OF TRILOGY -」:横浜アリーナ

12月は毎年忙しい。特に第2週は重い。週の真ん中から土曜日まで、数日間連続の立ち仕事。慣れているとは言え、さすがに足が痛い。だが、帰り道の足取りは思いの外軽い。それもその筈。翌日12月13日には僕にとっては今年最後となるBABYMETALのライブがある。今年の1月10日から始まり、今回で5度目。観る度に研ぎ澄まされていくパフォーマンスに度肝を抜かれる。驚きと興奮の日が目前に迫っているのだ。加えて翌々日の14日には、過去何度も参加しようと思いつつ果たせなかった「大木兄弟聖誕祭」もある。足を棒にして駆けずり回る仕事を終えて辿り着いた二日間の休息日は、人生最良の二日間になる。そんな予感を前にしては、多少の疲労など関係なく気持ちが浮き立つ。

さて、その日が来た。

多少の疲労など関係無いとは言ったものの、やはり人間なので身体が重い。今回もPITで汗を流しつつ楽しもうと思っているので大半の時間を休息に充て、16時30分現着を目指して家を出る。
しかし、この計画は早々に崩れた。乗車した横浜線が遅れてしまった。これを計算に入れなかった自分の甘さを痛感する。動き出したものの、新横浜駅着は16時50分。駅のホームから横浜アリーナまでの距離、クロークまでの距離を考えると開演時間には間に合わない可能性が高い。少し考え、電車の中で覚悟を決めた。これしかない。
横浜線が新横浜駅についた瞬間、全速力で走ってみた。元々(中高生の頃だが)脚力には自信がある。信号の幸運も手伝って新横浜駅から横浜アリーナまで3分で駆け抜けた。が、クロークは裏らしい。何も考えずクロークまで走る。荷物を預けるのに手間取り、準備が整って17時ジャスト。開演時間だ!焦ってクロークからCブロックへ走る。会場の中に入るとまだ開演していない。安堵しつつCブロック最高峰に入る。刹那暗転。ギリギリセーフ。
さて、今年最後のBABYMETAL。さてどんなものを見せてくれるのか・・・

1、BABYMETAL DEATH
この日の一曲目は、オープニング曲として何度も聴いた「BABYMETAL DEATH」。何度聞いてもこれは燃える。複雑なリフと難解なリズムパターン、展開するたびにノリが変わる変態的な構成の曲を一発目に演るのはそれ自体ヘヴィ過ぎるが、この日の神バンドもBABYMETALも激しくスラスラと弾き、踊る。
この曲で僕が好きなのは、一番最後の部分。ダンスの終わりで肩で息をする3人の姿。歌がほとんど無い分ダンスの負担が大きいのが伝わる。でも次の曲では息が整っている。この子達が超人的な訓練を積んでいることを感じられるシーン。

2、ギミチョコ
BABYMETAL DEATHのアウトロの長ーーーーーーいギターのフィードバック音が切れると、慣れ親しんだイントロ。「世界的ヒット曲」のギミチョコだ。特にこの曲ではオラオラする要素が(僕には)無いので、じっくり聴く。何度聴いても、熱くなる。野太いビートと可愛らしい歌声、ダンスに酔いしれる。辛いものと甘いものを同時に味わうのに近い筈なのに、不思議な多幸感。「みんなー、はーじまーるよー」のコールで心の中の何かが溶解した。

3、いいね!
大好きな曲。100回聴いたら100回浮かれてしまう。浮かれ過ぎて記憶がまだらだが、ラスサビのSU-METALさんの声が過去最高に伸びていたように感じた。

4、あわだまフィーバー
これも大好きな曲。100回聴いたら150回浮かれてしまう(笑)暴力的なビートを声でぐいっと抑えつけることができるのはSU-METALさんにしかできない荒技かも。相乗効果で破壊力が半端ではない。サビの声はいつも以上に伸びやかで美しい。最高に楽しい時間。

5、神バンドソロ〜Catch me if you can
ここで3人娘がステージからハケ、しばし神々の時間。この日は藤岡神(G)、大村神(G)、BOH神(B)、青山神(Dr)。いつも以上に何を弾いているのかわからない、藤岡神のプログレッシブなソロ、正確無比はピッキングとフィンガリングで繰り出される大村神の音速ソロ、手元を見てもさっぱり弾き方がわからないBOH神の変態的ベースソロ、ラフにアプローチしているように見えるのに打音の一つ一つが綺麗でセクシーな青山神のドラムソロを経て、3人娘が舞い戻る。何回見てもいい場面。

6、ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
7月のシークレットの時には疲れてて聴いた記憶が曖昧になってしまった。悔いが残るのでじっくり観る。僕がいたCブロックの最後方からでも娘達の脚さばきが良く見える。

7、ド・キ・ド・キ☆モーニング
大好きな曲の一つ。SU-METALさんの歌は疲れ知らず、YUIMETALさん、MOAMETALさんも疲れ知らず。BABYMETALでは比較的少ない部類の横ノリビートを乗りこなしながら、全身でグルーヴを紡いでいく。止まったり跳ねたり突き進んだり・・・自由にうねり狂う歌とビートの渦で夢見心地。

8、神バンドソロ〜悪夢の輪舞曲
ここで再び娘達はハケ、ステージ上は神々の遊び場になる。言い忘れたが、この日のライブは2daysの二日目。初日にはSU-METALさんのソロ曲「紅月」をやっていたので、僕が見に行った日には「悪夢の輪舞曲」をやるだろうと言われていた。僕は「悪夢の輪舞曲」の前にやる、このプログレっぽいソロの掛け合いが物凄く好きなので、この日は聴けてよかった。
「悪夢の輪舞曲」も神がかっていた。SU-METALさんは、本当に何かに取り憑かれたかのような「妖気」が漂っていた。さっきまで周辺でワチャワチャオラオラしていた他のオーディエンスも黙りこんで、ステージに魅入っている。圧巻のパフォーマンス。

9、おねだり大作戦
女王の時間が終わり、今度はBLACK BABYMETALの時間。この曲も大好き。リズムが気持ちよい。「私、パパのお嫁さんになるんだ♪」でオーディエンスがウォォォ!と湧くのはお約束。僕も湧いた。

10、新曲(修造)
ここでお待ちかねの新曲登場。紙芝居に松岡修造さん風の男性の絵。いや、そのままというべきか。力の限りを尽くして「修造」と叫ぶ。周囲でも「修造」コール。盛り上がるところはそこでは無いと理解しつつ、新曲発表の興奮が抑えきれない。
中国拳法風のダンスパフォーマンスに、戦う意思を表明する歌詞。物凄く素敵な曲だった。YUIMETALさんとMOAMETALさんのキレは凄まじく、食らったらシャレにならなそうな突きや蹴りの形を魅せていた。そして、SU-METALさんの歌。ロングトーンとハイトーンを自在に操りながら曲を表現するその歌唱力。形容する言葉が出てこない程の素晴らしい歌だった。セイヤソイヤの掛け声は否が応でも耳に残る。ソイヤといえば、ちょっと前なら一世風靡セピア、今ならBABYMETALと言われる日も近い(かも)。

11、新曲(ちがう)
続いて、6月の幕張で初披露の新曲。これもたまらない。楽しすぎて頭を振りすぎてしまった。どんな時でもSU-METALさんの歌は僕の中に轟いてくれる。最高すぎる。

12、メギツネ
再びファーストアルバムの中から。難解なメギツネを歌いこなしていることに驚いた。ここまで聴いてて歌がすごいことになっているとは分かっていたけど、本当に大化けしたんだ・・・あんなハードスケジュールこなしながら、影で地道な練習を積んでいた。結果はこの歌に全て凝縮されていた。SU-METALさんの真面目さ、ストイックさに頭が下がる。

13、イジメ、ダメ、ゼッタイ
ピットでわちゃわちゃしてたので曲は覚えてません・・・ごめんなさい。一つ覚えているのは、いつも以上にテンポが速かったように感じたこと。頭振るのも一苦労でした。

14、ヘドバンギャー!!
イジメでわちゃわちゃしていたら、Cブロック最後方から最前列付近に移動していた。ステージを見ると3人も神々も大きいので、縮尺狂ったかと思ったら、動いていたのは自分でした。下らない話を入れるくらいなので、この曲もほとんど覚えていません・・・

15、Road of Resistance
へとへとだけど、わちゃわちゃしないわけにいかない曲。WODの端っこに陣取る。OPの大合唱を経て、汗だくでくしゃくしゃの男衆とともに渦に飛び込む。転ぶ人多数だが、すぐに助け起こす。助け合いの精神が輝いている。道無き道でも、こういう心持ちならきっと怖くはないだろう。途中、良く聴きたいと思い、渦を抜ける。
歌詞の中身と、BABYMETALが歩んでいる道のりがシンクロする。目頭が熱くなる。強い意志、未来への希望、仲間との協力・・・いろんなヴィジョンが浮かんでは消える。SU-METALさんは、厳しい意志の表明とも言えるこの歌を、凛々しく堂々と歌い上げる。美しすぎる。

16、新曲(ららら)※ENCORE
この日の最後の曲は、幕張のラストでかかってた曲のフルバージョンと思しきもの。The Oneという言葉が散りばめられた印象的な歌詞。一部英語もあるけど、SU-METALさんは美しく歌う。この人の声を借りればどんな言葉でもきっと美しくなる。胸にこみ上げる様々な思いを感じつつ、魅入る。
天井から吊り下げられたゴンドラで、BABYMETALの3人はパフォーマンスをしていた。かなりの高さがある。見ていても怖い。ワイヤーがちょっとでも絡まれば、事故の原因。YUIMETALさんは心なしか表情が硬い印象。歌に感動しつつも不安でステージを見ると、数人の男達がワイヤーを懸命に捌いている。絡まったり事故にあったりしないための対策は万全だった。男達は全身から責任感のオーラを発しながら必死にワイヤーを操り、BABYMETALとオーディエンスを守っている。安心した。僕は歌に戻った。やがて曲は終わった。感涙だった。ゴンドラも戻り、娘達も消えた。ステージ上の男達は(聞いた話だが)少しガッツポーズをしていたとか。ワイヤーの神の働きも見事だった。

ライブは終わり、新たな発表が次々繰り出される。「セカンドアルバム」と来年のツアーファイナルが「東京ドーム」ということが発表された。正直、セカンドアルバムの発表でもう十分だった。なのに来年のツアーファイナルが東京ドームということまで発表された。大波が2つ来た。汗か涙かわからない液体で顔が濡れている。隣には、やはり同じくぐしょ濡れの紳士がいた。なぜか思わず抱き合って喜ぶ。「よかった!本当によかった!」という言葉を何度も繰り返した記憶がある。
この物語はまだ続く。大きな目標に向けて。BABYMETALはまだ続く。新しい歌も聴ける。いろんなことが重なり合って、発せられた言葉なんだろうと思う。
こうして2015年最後のライブは終わった。
今年見たどのBABYMETALも最高だったが、横浜のBABYMETALはベストワンだった。
最新が最良で最高。そんなグループがどこまで上り詰めることができるか。
目標は大きいけど、彼女らなら打ち勝つことができるだろう。
来年もまだまだ楽しみたい。
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