風が北から

猛烈な寒波が東京に吹き付ける中、とりあえず年末までたどり着いた。言うなれば這々の体。27日未明から発熱し、今日やっと完調に近づいたので、休暇戦線に遅まきながら参陣した。
行動的な友人や後輩は気づいたら皆旅に出ていた。従って今年のこの休暇はやや別の趣向で過ごす予定。
というわけで本日は手始めに、留めていた欲求を開放するため、久々町に繰り出した。
朝、巣鴨で有名なラーメン屋さん「Japanese Soba Noodles 蔦」へ。
重層的な醤油と出汁(豚足、アサリ、野菜、魚)、小麦の香り漂う歯ごたえある麺・・・久しぶりに美味しい醤油ラーメンと出会った。満足。
さて、食欲の次に満たす欲求として僕が選んだのは知的欲求。巣鴨、大塚の書店を回り、興味があった本、初見で興味が湧いた本など10冊近く購入。テーマは「ロングセラー」。ということで、音楽で言うところのクラシックやビートルズとも言うべき作品を中心にセレクト。中には近代精神病院の歩みとか、ハリーポッターとかもあるけど、それは欲求の織りなすユーモア。
そして、酒。

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「あさ開特別純米 南部流きもと造り」。今年最も印象に残った、岩手のお酒。

役者は揃った。
さあ、休暇だ!

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お知らせ

非常に遅まきながら、7月20日のレポをアップしました。

こちら

 


旅する日々

今年の12月は旅が多い。

12月3日の豊橋を皮切りに、札幌・大阪・岡山など。先週も火曜日の京都をスタートに伊丹・岡山・明石・大阪と回って土曜日に帰宅。

旅といっても、所謂お仕事の旅。時間的な制約や、東京の積み残しの対応など、結構痺れる場面が多いから、疲労感やストレスは正直ある。昨日の夜帰宅して今朝まで12時間眠ったのは多分その証左。

有意義な点ももちろんある。色んな町に行って、色々な人と話をして、考えやアイデアを理解して・・・これらの経験は自分を磨いてくれるものだと思っている。

そして、今いる(時間・空間両面の意味が混在した概念としての)「場所」についての感覚が新鮮になるということ。これはしばらく今いる「場所」から遠ざかってみないと感じられない。人間は自分の生活に慣れ、それが「当たり前」という感覚を覚えたときに飽きはじめる。はっきりいって贅沢病。そしてそれは自分にも明確に存在する。

今いる「場所」は本当に素晴らしくて、心地いいものだということを旅は常に再確認させてくれる。日常に瑞々しさが蘇る。言い尽くされた結論だからこそ、説得力を持つ感覚だと実感する。

まだ少しこの旅は続くけど、日常への帰還を何度も何度も味わいながら完走したいと思う。

 

そういえば12月はヴードゥー・ダック・スターズが産まれた月。今年で2歳になる。今の自分も含め、メンバー各々が人生の修行(?)を経て、もっともっと強く激しいバンドになって、必ず帰還する。その日まで、少し待っててください!


車窓

 

 

今日は出張で大阪でした。

車窓が大好きで、ぼーっと見てるだけで楽しい。

動画は、関ヶ原過ぎたあたりで何となくカメラ回したのに、同じく大好きなジュディマリをくっつけてみた。京都の手前だったから、曲も「kyoto」。

 

 

想像力を駆り立てる存在には、惜しみない尊敬。ジュディマリは、リアル。

そして、名古屋の大雨もリアル。

世界には、いろんなリアルがはびこっている。

車窓は、そんなリアルをいつでも柔らかく表現する。

 


そんなあれな話

楽器を始めてから今に至るまで、いろんなバンドでベースを弾かせてもらった。

 

7/20で同じステージに立つザ・カンツや、TMB3でも弾かせてもらった。本当に掛け替えの無い日々を過ごさせてもらったと実感している。その日々のことは、自分の人生においても素晴らしく充実した時代だった。

 

 

今、僕はヴードゥー・ダック・スターズでベースを弾いている。

 

 

僕はこのバンドが今までで一番気に入っている。過去のバンドと比べてどうの、という話じゃない。このバンドの音や3人が作り出す空気が、好きだという感じでしょうか。祐介といい、上村といい、個性的過ぎるプレイヤーばかりで構築する独特の世界。ストレートなロックンロールって感じとはちょっと違うけど、それは皆の音楽性の違いでもある。それでもひとつの作品を作れてしまうところがこのバンドの良いところでもあり、面白いところでしょうか。

 

 

 

そして、そういうところを面白がってもらいたい!という気持ちでライブをやっています。自分の好きなものって、人におすすめしたくなるような。

 

 

つまりはそんなあれなんです。

 

 

以上。

 

 

【お知らせ】

手作りフェス「ロックンロール・サーカス」は来月です!

・日時 7月20日(土)
・会場 sound creek doppo
(東京都新宿区三栄町1-2 CSビルB1)
・開場 18:00
・開演 18:30
・出演 ヴードゥー・ダック・スターズ/ザ・カンツ/TMB3 (順不同)
・チケット 2,000円(1ドリンク込み)

Voodoo_Duck_Stars@hotmail.co.jp


はじめてのベーシスト

梅雨に入るか入らないかのこの時期は緑がとてもきれい。そんな美しい緑色に包まれていた飯田橋を、今から16年前の僕は走っていた。大学の部室(僕らはボックスと呼んでいた活動場所)を目指して。ビッグバンドジャズのクラブと共有だったので酷く狭い。地下二階。風通しが悪くて、日当り最悪でカビ臭い。しかも一年中、蚊がうようよしている。そんなの僕らのスタジオに先輩を待たせていたのだ。

 

 

楽器初心者の僕がベースとしてはじめて組んでいただいたバンドの練習の日だった。僕はゼミ合宿で三浦からそのまま一目散に飯田橋に向かっていた。京急の乗り継ぎに失敗し、携帯も一般的ではないため、遅刻の連絡もできない。とにかく偉大な先輩方に不快な思いをさせたくない一心だった。

 

 

ドラムのI先輩は、僕が楽器を手に取る直接的なきっかけになったスーパードラマー。ギターのO先輩はいつも飄々としているけど、気合の入ったマルチプレイヤー。ボーカルのM先輩は韓国からの留学生で、アメリカ仕込みの英語と軍隊仕込みの強靭な肉体、そして伸びやかなハイトーンを持つ朗らかな兄貴分。

 

 

対してベースの僕は、完全なる初心者。ベースなんて弾いたこともない。弾きたい気持ちでいたけど、初心者のベースなんてはっきりいって足手まとい。でも、この熱い先輩達は、それでもいいと一緒にやってくれた。7月には、お披露目の場も用意されていた。僕にとって、ベースでは初めてのライブ。曲は、全て僕のセレクトで良いと仰ってくれた。だから、僕は当時好きだったHR/HMの神髄を示さんと、セットリストを組んだのだった。

朧げな記憶の中のセットリスト・・・

1、Bark at the Moon(オジー・オズボーン)

2、 Little Dolls(オジー・オズボーン)

3、Believer(オジー・オズボーン)

4、S.A.T.O(オジー・オズボーン)

5、Burn(ディープパープル)

6、Storm Bringer(ディープパープル)

初心者には無謀過ぎるセットリスト。でも、この先輩達と、これがやりたかった。足手まといになりたくないから、本当に指がすり切れるくらい練習した。曲もいっぱい聞いた。何もかも上手く弾けない。でも、ライブの日も近づいている。先輩達の前で、みっともない姿は見せたくない。何よりも、弾きたくて弾きたくて仕方ない。先輩達と一緒に音が出せる事が、楽しいし、辛いし、嬉しいし、厳しいし、幸せだった。

 

 

ちょうど今くらいの時期が、初めてバンドで合わせた時期だった。

 

 

20歳になって楽器始めるって、遅いのかも知れないけど、あのドキドキ感とか、緊張感、もどかしさ、集中力。全てを克明に覚えていられる。深みを増した緑色の世界でS.A.T.Oを聴けば、一発であの頃の気持ちに戻れる。

 

 

そこから数えて16年。ヴードゥー・ダック・スターズでも、相変わらずドキドキ感とか、緊張感、もどかしさ・・・やっぱり同じような気持ちが続いている。そして、もっと上手く弾きたい、バンドのベーシストとして上手くなりたいって想いも続いている。

 

 

緑色の世界を見たら、思い出しちゃった!ってお話でした。


砲煙のアンサンブル

4月だというのに寒い日が続きますね。去年もたしかこんな感じ。きっと夏も暑いのでしょう。

さて俺はというと、最近はクラシックを良く聴いている。気候とは何も関係なし。嗜好と興味と勉強です。

クラシックにも色々あるけど、特に良く聴いているのはチャイコフスキー。13歳の頃、ブルーハーツとほぼ同じタイミングで俺の世界に音楽を響かせたミュージシャンのひとり。しばらく聴いていなかったけど、最近はヘヴィローテーション。流れない日は無いくらい。

13歳の頃の自分は、単純に気持ちいいから聴いていた。今の自分は、アンサンブルの構成方法とか、コード感とか、あらゆるものが刺激になる。学ぶ事が多い。でも本質は、あんまり変わらないと考えている。クラシックの楽器の響きとか、音、メロディ、本当に気持ちがいい。それは13歳の頃に聴いて感動した気持ちに近いものが割と今の自分にも生きている気がしている。

さて、物事なんでもきっかけになる「曲」っていうのがある。チャイコフスキーを明確に「好き」って思えるきっかけになった曲ももちろんある。それがこれ。

「大序曲 1812年」という代物。ナポレオンのロシア侵攻と失敗を描いた作品。テーマが分かりやすい。(フランス国歌とロシア帝国国歌が交互に使われる=戦闘シーンなど)

その上、とんでもないサプライズが用意されている曲。

まあ、ネタバレすると、この曲の中では普通は楽器として使われないものが使われている。

ひとつは「教会の鐘」。この曲の中で「祝福」を表現する部分で使われている。あともうひとつ。

それは

ちがった。こっちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、大砲。

曲の終盤、ロシア帝国軍が反撃する場面と、潰走するフランス軍をロシア帝国軍を追撃する場面でなんと大砲が用いられるのです。用途はもちろん「ぶっ放す」。さっきのyou tubeのものも最後まで見ると分かるけど、大砲が4門ほど「楽器」として轟音をいかんなく轟かせています。(ちなみにあの動画は陸上自衛隊の観閲式の模様で、使用している「楽器」は105mm榴弾砲らしい。)

 

 

中学生くらいのときって、何となく大きなものとか、強いものとか、不可思議なものに憧れることがあるけど、そういう尺度にこの「大序曲1812年」はすっぽり収まった。そうやって興味を持って聴くようになると、実にこのクラシックというものが気持ち良くて面白いものだということになり、今に至る。

 

 

何となく聴かなくなって久しかった。でもやっぱり好きだった。時間を置いて気がつくこととか、自分が変わっていいと思えるようになること、もっと良いと感じられるようになること。忘れていた自分の気持ちとか。そういう物事に出逢うと、生きているっていうのがちょっと面白いものだと思える。

 

 

ましてや大昔の作曲家が魂込めて生み出した作品が今の世の中でも感動を生み出すっていうのが素敵過ぎる。本当にいいものは、残る。

 

 

いつかそういうものを生み出せたらいいなあっていうのは、ちょっと本音。というわけで、まだまだどっぷりハマる予定。