庄内から。

どうも。ヴードゥー・ダック・スターズのレコーディングもそこそこで秋休みいただいて山形県の庄内地方というところに一週間ほど行って来ました。

IMG_1136

IMG_1152

IMG_1144

 

IMG_1165

 

ここは本当に良いところ。

水も空気もキレイだから、食べ物は何でも美味しい。古い港町の風情が残る町並みと、おおらかな人情、晴れていれば青々とそそり立つ鳥海山と幾筋もの川が流れる場所。

とても風光明媚で心休まるいい町だった。ところが夜は結構騒々しい。証拠がこれ。

夜は虫の天国。最近、農薬をあまり使わない農法が浸透したみたいで、生き物が増えているとか。おかげで夜は虫達のフェス状態。あまりの騒々しさに毎日安らかに眠れた。

もうひとつ、僕に安らかな眠りを提供してくれたものがこれ。

2013-09-12 20.24.34

 

そう、日本酒。昨年も書いたかも知れないけど、この辺は麓井、楯野川、上喜元、菊勇、初孫など、著名なブランドが所狭しと軒を連ねる美酒の産地。今回は楯野川の純米大吟醸中取りと、麓井のひやおろしをいただいた。地酒にはやっぱり地物を、ということで地物のお魚も食べた。

IMG_1175

 

これは地物の鯛でこしらえたアクアパッツァ。地酒との相性抜群。いくらでも入る。これだけで半升近く空けたような・・・

飲み過ぎた次の日は地元の湧き水でリフレッシュ。

IMG_1176

 

地酒を仕込む水と同じ、鳥海山の伏流水。身体に悪い訳がない。お陰で毎日すっきりと過ごすことができた。

また来年も、戻るだろう。

町も人も風景も変わらないであって欲しいなあ。

広告

Tobishima Calling

今日は、先日のブログで別建てにすると言った「飛島」のお話。

飛島は山形県唯一の離島で、酒田の港からフェリーでちょうど一時間くらいの場所にある。

日本海

フェリーは繁忙期以外では一日で往復一便づつ。しかも日本海は荒れるので、割と欠航する。
(山形滞在中も酒田は晴れているのに欠航、なんていうこともあった。)

交通の便は決して良くない。

しかし、日本海を流れる暖流「対馬海流」の流路にあるため、山形県の中では非常に温暖。
しかも、野鳥の天国。最近鳥に目覚めた俺はそれだけでも充分に楽しい。
日帰りなので、滞在時間は3時間弱だったけど、その間でもキビタキやオオルリ、ヤツガシラの声を聞いた。
キビタキなんてラピュタでしか知らなかった鳥だ。
以前のブログ(猛禽の空)でこの島のトンビについて触れたけど、この島の鳥はトンビからカラスに至まで本当にたくましくて、自然の中の彼らがどんな顔をして暮らしているかが伺い知れて面白い。海面にダイブして狩りをするトンビや、繁みに飛び込んで虫を取るカラスの姿はちょっとお目にかかれない。
ここは、海も森も豊かな、本当に自然に囲まれた島だ。
飛島の海

とは言え、その表情は決して優しいばかりじゃない。
実際歩くともの凄い悪路や岩場の連続で、靴が悪いと足を痛める。(去年、コンバースで歩いて実際に痛めた。)
道
こういう舗装された道は島内を走る「車道」だけ。それ以外の観光地に行くためには、全て繁みや獣道、悪路をずいずい進まなくてはいけない。

こういう場所とか。

こんな場所にも「道」があるらしい。

中にはオオスズメバチが徘徊する危険な場所もある。
(斥候のスズメバチに出逢ったときは、ちょっと震えた。)
そんなちょっとした冒険がごろごろしている。

さて、この島は散策する以外に(というよりもほとんどの人はこっちが目当てらしいが)釣りのメッカでもあるそうな。往復のフェリーの中にも釣り客が大勢いた。
主要な産業は漁業なので、海産物・加工品の良いものが手に入る。スルメイカの干物や飛魚の出汁、そして珍味として知られる飛島の塩辛。
この塩辛、今回行った時には品切れだったけど、サザエとイカがポピュラー。日本酒がいくらでも進むという非常に危険な代物。

海の上の鳥海山

海の上の鳥海山。この島は鳥海山が大爆発した欠片で出来ている、という伝説もある。
岩や地質に詳しい人間がいたら、詳細に解説してくれるんだろうが、火山岩みたいなものがやたら転がっていた。

穏やかな顔をした漁港。しかし、本当に奥深い魅力に満ちている。
本当に、ここの島は楽しい。3時間っていうのがいつも勿体ない。

とりあえず、来年は泊まりで行くぜ!


オーバーホール

絶賛台風中だけど、俺は夏休みの思い出をここに記す。
9/23から9/29まで、俺は山形県の庄内地方でオフを過ごしていた。
静かだし、食べ物もお酒も空気も美味しいし、野鳥も沢山いる素晴らしいところ。
しかし、俺が圧倒されるのはその風景だ。
鳥海山(夕暮れ)

これは俺が滞在していた観音寺っていう場所(旧飽海郡八幡町)の、本当に目の前に見える風景。
リアルでこういう場所だ。盛岡には岩手山があるみたいに、この山はこの町のシンボルだ。
信仰の対象ですらあるらしい。それは分かる。こんなもの、人間の手には作れない。

さて、この鳥海山は庄内地方に素晴らしい恵みをもうひとつもたらしている。それは「水」だ。
鳥海山の伏流水はこのあたりの作物を育てるのにも重要だし、牧畜にも、水産業にも重要だ。
ちょっと見落としがちなんだけど、牡蠣が美味しい場所ってあるけど、そういうところに流れ込む川や、近隣には豊かな森がある。広島も、三陸もそう。森や山が海にもたらすミネラルは豊かな水産資源のためには重要なんだ。滞在中に最も多く食べたものは多分魚だと思う。いい魚が、リーズナブルに手に入るんだ。
そして、米所でもあるし、水もきれいなので、酒造が本当に多い。

ここは有名な上喜元さんだけど、ここ以外にも麓井、楯の川、初孫など、日本酒界の松坂世代かと思わんばかりの綺羅星のごとく輝く酒造が群れをなしている。

酒造があるっていうのは、実はお米やお水に加えて古くからの文化が重要。庄内地方にはかつて酒井家が居城を構えた鶴岡と、商業都市酒田がある。俺がいた場所は、この商業都市酒田の10キロ圏内にある場所。滞在中はちょこちょこと足を伸ばして買い物したり、町を散策したりした。
「古い町にはグルーヴがある!」というのは俺の持論。古い町には独特のビートがあって、そこに住む人々の空気感があって、混じり合ったところに魅力があるって俺は信じているんだけど、酒田は非常に良質なグルーヴを出していた。古い商業都市とは言え、かつては大商人として名を馳せた本間家ゆかりの町。東京みたいなきらびやかさは無いけれど、洗練されて落ち着いた町並みはふらついているだけでも充分楽しい。クリーニング屋さんと美容室がやたらと多かったのはこの町に住む人たちのニーズを表しているのか、町行く人は老若男女皆身なりが奇麗な美男美女だ。
ちなみに、ライブハウスも楽器屋さんもある。特にライブハウスの酒田MUSIC FACTORYさんは様々なミュージシャンがイベントをやっているみたいで、10月にはGOING UNDER GROUNDやフラワーカンパニーズも出るらしい。

そうそう、この酒田から飛島っていうところにも行ったよ。長くなるから別に書くけど、ここも面白かった。

というわけで、こういう奇麗な場所で約1週間過ごした。
その間、バンドのこととかすっかり抜いてしまったのか?っていうのは愚問だぜ。
実はここで毎年オフを過ごすから、こっちにもベース一本置いてあるんだ。
現地妻
山形現地妻こと、プラネットソルジャー君。聞いた事のないブランド名に違わず、安かった。しかし結構鳴る。9800円とは思えない代物。
思えば去年、ブランクから救ってくれたのもこの子だった。そういう意味では非常に重要な役割を果たしている。
今年も滞在中は大活躍。1年に1回しか弾かないのが少し心苦しいが、厳しい冬を乗り越える度に音が締まって来ている。
引き続き現地妻として頑張れ。

曲も、アイデアベースではあるけど、いくつか出来た。これは早くフルハウスで合わせたい。

音楽は、見えないものを感じながら音を使って表現するものだから、知らない場所や知らない町から影響を受けることはすんごく重要だと思っている。悪い影響(これはそういう場所もあるから)じゃ困るけど、良い場所から得る良い影響はウェルカムだ。この庄内は、まさしくそういう場所なのだ。
プライベートも良いけど、いつかツアーで回れたら最高だろうな。
ともかく、充実したオフを過ごしたのでした。
さあ、また来年のオフ目指してがんばるぞー!!!
夕景