うにの話

その子が我が家にやってきたのは2014年の10月。嫁がブリーダーさんから連れて帰った時のことはよく覚えている。

うさぎの「うに」。我が家の家族である。ホーランドロップイヤーという品種で、耳が垂れていることと人懐っこいところが特徴。愛らしくて、世界中で人気のあるうさぎ。

しかし、人懐っこいという事前の話は、誰しも当てはまらない、ということを学ぶのにそれほど時間はかからなかった。

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僕は平日の昼間は仕事に出ているし、週末もいないことが多い。なので順調に関係を構築している嫁との「扱いの差」は大きい。

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小さくて分かり難いけど、うさぎに一撃食らった直後の写真。うさぎって、噛むし殴るんですよ。特にうにの歯は獣医さんにも褒められるほど鋭くていい歯を持っているので、とても痛い。

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めげずに何度もお世話にするも、こういう表情は見せてくれない。

うさぎの中にも明確なヒエラルキーが存在するらしく、僕は相当低い扱いにされてしまった、というのが獣医さんやううさぎ歴の長い嫁の見立て。悲しくなる話。

それでも、めげずに世話をする。そして噛まれる。うにが我が家に来て1年くらいはそんなギクシャクした関係だった。

そんな折、あることに気づいた。

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うには部屋の中を散歩するのが大好き。しかし、我が家の床はフローリングなので、肉球を持たないうさぎは滑って上手く歩けない。そこで、実験的に木板を部屋の一角に敷き詰めてみた。

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グリップが効きやすくなったおかげか、うには部屋の中を元気に走り回るようになった。

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とにかく走るようになった。そしてうにの態度にも変化が起きた。

この木の板を敷き詰めた以降、僕に多少なついてくれるようになった。

 

最近、驚くべき行動をうにが僕に見せてくれた。うには、なんと僕のことを舐めてくれるようになった。

これは、うさぎが相手に親愛の情を示すために行う行動。

とても嬉しかった。うにの側からすれば、ようやくわかってもらえた!っていうことだったのかも知れない。

そんなわけで、僕にもホーランドロップらしい愛らしい表情を少しは見せてくれるようになりました。

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まだまだ頑張ります。