changes

生きることと、変わることは同義といっても差し支えないことだと思っている。人生のある時点まで墨守してきたことが突如として意味を失うなんて経験はしょっちゅう。昔は「お前変わったな」と言われるのが怖かったこともあったけど、そんな気持ちは今は薄らいだように感じる。

 

むしろ、変わらないことの方が今は恐怖。変化によって生じる「意味」が成長だとしても退嬰だとしても。

 

ちょうど1年くらい前もこんな雨の日だった。

 

 

あの日、自分は結構必死で過ごしていた。なぜなら、ヴードゥー・ダック・スターズとしての初ライブを直前に控えていたから。それまでのブランクを取り戻さないといけないっていう想いと、このバンドのスタートを良い形で切りたいっていう想いが錯綜して、結構ナーバスになっていたと記憶している。

 

コンポーザーは祐介ひとり、バンドの情報を発信するチャネルも無く、全ていきあたりばったり。そのとき必要なものやことを考えたり作ったり。とにかく「変わる」ことを目指してきた。

 

 

そして1年が経過した。

 

 

特に感慨は無い。これからも曖昧で不確かな「変化」を積極的に受け入れて行く姿勢には変わりはない。「変わる」っていうのは何も全てをかなぐり捨てることでも無い。劇的に本質から変えてしまうような出来事は、世の中それほど多くはない。ちょっとづつの積み重ねや刺激の繰り返しが、やがて大きな変化に繋がると思っている。

 

 

特に具体的な「何か」になりたくて活動している集団じゃあない(と僕は思っている)けど、「やりたいこと」は明確だ。その「やりたいこと」を具現化するために、これからも僕らの変化は続いていくのだ。

 

 

特別なことでは無く、当たり前のこととして。